台湾一周
2024年2~3月台湾を歩いて一周しました。もし歩きたい人がいたら、以下の情報をご参考にどうぞ。また、歩きながらマストドンで日記や写真も投稿しましたのでご覧ください(中国語ですが)。
ルート
決まったルートがないので自分で決めてGPSで歩きます。一周の距離は内側の山の元に歩くと約920キロで、海辺を歩くと約1200キロになります。その二つのルートは「小環島」と「大環島」と呼びます。小環島は北の基隆や淡水、または南の墾丁や滿州を抜けて短くなります。
たまには地図では行けそうな道が台風や地震で壊れたりしますのでご注意を。特に山道に入ろうとするなら、現地の人に先に通れるかどうかを聞くとお薦めします。
記録のため歩いたルートのマップ(製作中)を作っていますので、ご覧ください。
注意点
屏東 → 台東
港口から港仔までには海辺の道があるみたいですが、私が通った時通れないと言われて山の道にしました。滿州鄉から旭海までラッキーでご飯食べれたけど準備したほうが良いかもしれない。
旭海から達仁まで、海辺の道がありますが、軍隊地のため自由に入れなくて先に申請しないといけません。私はそれが知らなくてまた山の道にしました。ちなみにその申請はグループ(二人以上)としてしないといけないと聞きました。
旭海を含めて旭海から達仁鄉まで何もなくてお菓子やナッツで生き残った。
台東 → 花蓮
台東から瑞源まで、または瑞源から池上まで197号線の山道歩くならお弁当を持っていった方が良い。
台東と花蓮は山と海の二つのルートで繫がってます。山のルートは谷の中に進んでて、電車もあって宿も割と多いので歩きやすいです。海のルートは歩けなくはないけど、食料と宿はちょっと不便で交番に頼るしかないと聞きました。
花蓮 → 宜蘭
崇德から和平まで、または平和から南澳までは食べれる所がない。
花蓮から宜蘭までは全部「蘇花公路」という山道を歩くことになります。蘇花公路は台9線の一部になって、その台9線はたまに「9」と「9丁」に別れたり「9」に合流したりします。別れる部分には、「9丁」が昔からある路線で「9」が後から追加された車専用のトンネル。車がほとんど早い方の「9」を通るため、「9丁」が空になって安全で楽に歩ける。ただし、「9」での工場などがある場合、車が一時的に「9丁」に回せれることもあります。私が歩いた時、ああやって一部の片方だけ車が回せられたことがありました。
蘇花公路を歩くとたくさんトンネルを通ります。トンネルが怖くて最初はどうしようと思ってたけど、歩いてみたらやっぱりそんなに危なくないと判断しました。トンネルの中ではちょっと狭くても歩道みたいなところがあります。(9丁には歩道のないトンネルがありましたが、車ない限り危なくない。)トンネルはまっすぐで前後ろに何が来てるか十分予想できるし、車の音で更に先に予想できて、心や体の準備ができます。
蘇花公路は、車と一緒の時に、車やトラックが多いですが、道がぐにゃぐにゃしてるお陰でみんなが割と遅く走るので、周りに気をつけながら歩いたら危なくないと思います。
宜蘭 → 新北
大里には朝ご飯屋さんなくて、大里から福隆まで食べれる所がない。奧底から鼻頭までもあんまりない。
食料
食べ物は基本的にちょっとだけしか持ち歩かなくても良いです。ほとんどの所はコンビニが常にまあまあ近い所にあるし、ご飯屋さんも小さな村でも一件ぐらいあるし、あと現地の人によくドリンクやスナックを貰えるので、逆に食料が余ることもよくありました。とはいえ、ご飯を先に買っておいた必要がいくつかありまして、注意点にご参考を。
ご飯屋さんが基本的に夜の7時、もしくは6時までだから早めに行かないと。台湾では基本的に5〜6時から開く朝ご飯屋さんが街にたくさんあります。
水は蛇口から飲めないけど、交番、図書館、ショッピングモール、学校、駅などでウォーターサーバーからただででいただけます。中に入って中の人に聞いてもいいです。もちろんコンビニにも様々なのドリンクや水ボトルが用意してます。
安全
台湾の治安が基本的にすごく安全です。多分、歩いて一周する一番危ないものが地震だと思います。なぜなら地震が起こると、山道に突然落石が起きるからです。ちなみに猿などの動物が山で生活するだけで小さな落石も見ましたので、ご注意を。
他には、野良犬が台湾に結構います。人が普段通らない田舎の道を歩くと、野良犬によく出遭っちゃいます。強烈な犬は基本的にリーシュがついてるけど、毎回吠えるとビクっとしちゃって心が疲れます。全部で三回ぐらい、リーシュのない強烈な犬達に出遭った。そういう時、ポールを地面に叩いたり、オラオラしたりして、追いつかれないように犬に面と向かいながら逆歩きして離れました。
あとは車かな?車が通る道を歩くことがほとんどで轢かれないように気をつけないと。基本的に道が広くてその広さに多少守られてます。一般的に道は、内側に自動車、端にスクーター、そして更に端に適当な駐車や歩行者の空間があります。
車は一番危ないと思ったところは、台2線の歩道がない部分です。あそこの車の九割がトラックになって、台湾のトラックはなぜか片側2車線の道路に外側じゃなくて内側に基本的に走って、追越し車線は外側になっちゃいます。速いトラックばかりの台2線では、そうやってトラックがトラックを追い越すとかなり歩行者に近づきちゃいますね。ところがトラックはそうやってカーブで追い越すと、トラックが堂々と白線を超えて更に近づいてくるから非常に危ないです。
台2線がそれほど危なくて歩道がところどろろありますが、全部がないので、ない部分に気をつけましょう。逆に歩道のある部分が安全ですごく綺麗な景色を観ながら歩けます。
交番
交番の刑事さんには台湾一周する人(自転車を含む)を助ける義務があります。交番では水、中で休める空間、現地情報などを貰えます。何も頼んでないのに優しい刑事さんに助けたことが何回かありました。
予算
私の一日あたりの予算
- 朝ご飯150元位(多目に食べます)
- 昼ご飯120元位
- 夜ご飯150元位
- 宿代550元位
- ドリンク、お菓子など既にたくさん貰っちゃうので30元位かな
全部で3万3千元かかりました。以上の予算の合計は1000元になりますが、実際に台湾人の優しさに甘えて何回かただでご飯おごられたり泊めてもらったりしたので、それほどかかりませんでした。キチンと毎日メモしなかったが、全部で3万3千元かかりましたので、平均一日700元になります。
日別詳細日程表
凡例
- 👍
- 良かったと思います
- 🤩
- とてもおすすめします
- ☕
- 朝ご飯付き
- 😋
- 宿の朝ご飯がとても美味しかった
- 🈹
- 管理人さんの割引き値段
日数 | 日付 | 出発地点 | 到着地点 | 距離 | 宿泊地 | 宿代(元) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2月14日 (水) | 台南市市區 | 高雄市茄萣區興達港 | 14 | 興達國小(野宿) | 0 |
2 | 2月15日 (木) | 高雄市茄萣區興達港 | 高雄市梓官區蚵仔寮 | 23 | 現地の人の工員寮 | 0 |
3 | 2月16日 (土) | 高雄市梓官區蚵仔寮 | 高雄市三多商圈 | 21 | 旅悦國際青年旅館👍 | 430 |
4 | 2月17日 (六) | 高雄市三多商圈 | 高雄市小港區 | 10 | 現地の人の家(BeWelcome) | 0 |
5 | 2月18日 (日) | 高雄市小港區 | 屏東縣東港鎮 | 22 | 留下旅舍(元の値段500元)🤩 | 🈹450 |
6 | 2月19日 (月) | 屏東縣東港鎮 | 屏東縣枋寮鄉 | 21 | 鐵騎休息棧🤩 | 500 |
7 | 2月20日 (火) | 屏東縣枋寮鄉 | 屏東縣枋山鄉楓港 | 25 | 隆安旅店(友達払い)👍 | 0 |
8 | 2月21日 (水) | 屏東縣枋山鄉楓港 | 屏東縣車城鄉 | 15 | 車城背包客棧🤩 | 500 |
9 | 2月22日 (木) | 屏東縣車城鄉 | 屏東縣恆春鎮墾丁 | 24 | 返璞歸真背包客棧👍 | 500 |
10 | 2月23日 (土) | 屏東縣恆春鎮墾丁 | 屏東縣滿州鄉港口村 | 22 | 一丹浪館👍😋 | ☕850 |
11 | 2月24日 (六) | 屏東縣滿州鄉港口村 | 屏東縣牡丹鄉旭海村 | 39 | 舞浪園民宿露營區👍 | 800 |
12 | 2月25日 (日) | 屏東縣牡丹鄉旭海村 | 台東縣大武鄉尚武村 | 31 | 尚武民宿 | 600 |
13 | 2月26日 (月) | 台東縣大武鄉尚武村 | 台東縣太麻里鄉金崙村 | 25 | 線織屋背包房👍 | 450 |
14 | 2月27日 (火) | 台東縣太麻里鄉金崙村 | 台東縣太麻里鄉三和村 | 20 | 山采家民宿👍 | 600 |
15 | 2月28日 (水) | 台東縣太麻里鄉三和村 | 台東縣台東市の電車駅の近く | 21 | Ohana的天空青年旅館🤩 | 490 |
16 | 2月29日 (木) | 台東縣台東市の電車駅の近く | 台東縣鹿野鄉瑞源の電車駅 | 25 | Ohana的天空青年旅館(オーナーさんの親切)🤩 | 0 |
17 | 3月1日 (土) | 台東縣鹿野鄉瑞源の電車駅 | 台東縣池上鄉 | 27 | 梅園小築(元の値段650元)🤩 | ☕🈹600 |
18 | 3月2日 (六) | 台東縣池上鄉 | 花蓮縣玉里鎮 | 31 | 美地雅居民宿(ダブルルーム1215元/2)👍 | ☕608 |
19 | 3月3日 (日) | 花蓮縣玉里鎮 | 花蓮縣瑞穗鄉 | 25 | 艾迪行旅民宿👍 | 500 |
20 | 3月4日 (月) | 花蓮縣瑞穗鄉 | 花蓮縣鳳林鎮 | 34 | 路人家民宿🤩😋 | ☕700 |
21 | 3月5日 (火) | 花蓮縣鳳林鎮 | 花蓮市の電車駅の近く | 33 | 僖豆背包客民宿 | 250 |
22 | 3月6日 (水) | 花蓮市の電車駅の近く | 花蓮縣新城鄉新城村 | 21 | 太魯閣蘇西小空間🤩 | ☕480 |
23 | 3月7日 (木) | 花蓮縣新城鄉新城村 | 花蓮縣秀林鄉和平の電車駅 | 27 | 太魯閣蘇西小空間🤩 | ☕480 |
24 | 3月8日 (土) | 花蓮縣秀林鄉和平の電車駅 | 宜蘭縣蘇澳鎮南澳の電車駅 | 28 | 太魯閣蘇西小空間🤩 | ☕520 |
25 | 3月9日 (六) | 宜蘭縣蘇澳鎮南澳の電車駅 | 宜蘭縣蘇澳鎮南方澳 | 24 | 南方澳背包客棧 | 750 |
26 | 3月10日 (日) | 宜蘭縣蘇澳鎮南方澳 | 宜蘭縣羅東鎮 | 22 | 靈感青年旅舍🤩 | 500 |
27 | 3月11日 (月) | 宜蘭縣羅東鎮 | 宜蘭縣礁溪鄉 | 20 | 漫活森林🤩 | 500 |
28 | 3月12日 (火) | 宜蘭縣礁溪鄉 | 宜蘭縣頭城鎮大里 | 25 | 大里驛青年旅館🤩 | 700 |
29 | 3月13日 (水) | 宜蘭縣頭城鎮大里 | 新北市貢寮區龍洞 | 35 | 歐夫寇斯冒險青旅👍 | 750 |
30 | 3月14日 (木) | 新北市貢寮區龍洞 | 基隆市仁愛區 | 28 | 輕旅👍 | 700 |
31 | 3月15日 (土) | 基隆市仁愛區 | 新北北石門區水流公のバス停 | 29 | 輕旅(元の値段750元)👍 | 🈹700 |
32 | 3月16日 (六) | 新北北石門區水流公のバス停 | 新北市淡水區 | 32 | 現地の人の家(BeWelcome) | 0 |
33 | 3月17日 (日) | 新北市淡水區 | 新北市板橋の電車駅 | 25 | 大甲の友達の家 | 0 |
ここから媽祖の巡礼者たちと一緒に歩きます。 | ||||||
34 | 3月18日 (月) | 苗栗縣苑裡の電車駅 | 臺中市清水區 | 20 | 慈雲宮 | 0 |
35 | 3月19日 (火) | 臺中市清水區 | 彰化縣彰化市 | 27 | 權亞石村(工場)👍 | 0 |
36 | 3月20日 (水) | 彰化縣彰化市 | 彰化縣北斗鎮 | 31 | 寶天宮 | 0 |
37 | 3月21日 (木) | 彰化縣北斗鎮 | 雲林縣斗六鎮 | 34 | 鎮東國小(体育館)👍 | 0 |
38 | 3月22日 (土) | 雲林縣斗六鎮 | 雲林縣土庫鎮 | 25 | 良德堂 | 0 |
39 | 3月23日 (六) | 雲林縣土庫鎮 | 雲林縣北港 | 17 | 現地の人(紹介) | 0 |
ここからまた一人で歩きます。 | ||||||
3月30日 (土) | 台北市萬華區 | 遇見青旅 | 608 | |||
40 | 3月31日 (日) | 新北市板橋の電車駅 | 桃園市中壢區 | 29 | 白沙屯媽祖の友達の家 | 0 |
41 | 3月25日 (月) | 桃園市中壢區 | 新竹縣湖口鄉湖口の電車駅 | 26 | 奇異果共享旅店(中壢)🤩 | 450 |
42 | 3月26日 (火) | 新竹縣湖口鄉湖口の電車駅 | 新竹市香山區 | 32 | 鹽水港長興宮のガレージ | 0 |
43 | 3月27日 (水) | 新竹市香山區 | 苗栗縣通霄鎮白沙屯 | 36 | 拱天宮香客大樓🤩 | 300 |
44 | 3月28日 (木) | 苗栗縣通霄鎮白沙屯 | 苗栗縣苑裡の電車駅 | 17 | 北港好住背包客棧👍 | 650 |
45 | 3月29日 (土) | 雲林縣北港 | 嘉義縣鹿草鄉 | 22 | 嘉義泊岸居民宿👍 | 700 |
46 | 3月30日 (六) | 嘉義縣鹿草鄉 | 台南市麻豆區海埔 | 30 | 海埔池王府香客大樓 | 600 |
47 | 3月31日 (日) | 台南市麻豆區海埔 | 台南市市區 | 29 | 自分の家 | 0 |
合計 | 1199 | 18216 |
環島
環島(ホァンダオ)とは中国語で島を一周することです。台湾人にとって環島はどこかスピリチュアル的な意味があります。自分のルーツに近づいたり、人生の辛い経験を乗り越えたり、大事な旅に出る前の準備をしたり、台湾人はそういった理由で環島すると聞きました。少なくとも環島は人生で一度やらないといけないことだと思われてます。ちなみに仕様はバイク、自転車、電車、徒歩などなんでもいい、大事なのが一周することです。(もちろん徒歩が一番尊敬のあるやり方ですね。)
2007年に出た『環島』という映画もあります。私は一周が終わってから観て、面白いと思いました。だが、あんまり参考にしないほうがいいかもしれません。まず、映画がもう古すぎて現代の台湾とちょっと違いますね。とくに媽祖の巡礼は映画と違って、もう完全に大型イベントになっちゃいましたね。あと、映画の時間性が早すぎるか主人公は自転車選手か分かりませんが、とにかく一周の進行が早すぎると思いました。